イヴ・サンローランを深掘り✨

ショップに関して

“モードの帝王”イヴ・サンローランとは何か

序章:名前の響き、その魅力 💫

こんにちは!Redhurlのまさきです!

今回は、私の大好きなブランドの一つ「イヴ・サンローラン」について深掘りしていきたいと思います。
特にヴィンテージのブルゾンはオススメ❗️
デザインもシンプルで品質も良く、世代を超えて着続けられるアイテムです。

では、早速ですがお話をさせて頂きます❗️


イヴ・サンローラン」という名前を聞いたことがないという人はおそらく少ないでしょう。
ファッション界ではもちろん、コスメや香水、アクセサリーなど様々な領域でも目にするブランド。
でもその歴史や名前の由来、ブランド名やラインがどう変遷してきたかを知っている人は意外と少ないと思います。

ここでは、イヴ・サンローランという人物およびブランドがどう始まり、どう発展し、現在どのような姿であるかを丁寧に紐解いていきます。


1. イヴ・サンローラン(人物)の始まり 🎨

  • 出生と幼少期
    イヴ・サン=ローラン(Yves Henri Donat Mathieu-Saint Laurent)は、1936年8月1日、フランス領アルジェリアのオランで生まれました。
    比較的裕福な家庭で育ち、父親は保険会社や映画館チェーンを経営していたことなどから比較的文化的&経済的に恵まれた環境だったようです。
  • パリへの移住と早期才能の発露
    若くして17歳でパリに移り、パリの著名なファッション学校であるシャンブル・サンディカル・ド・ラ・オート・クチュール校(Chambre Syndicale de la Haute Couture)に入学します。そこでデザインコンクールに応募し、カクテルドレスを発表、最優秀賞を受賞。
  • クリスチャン・ディオールとの関係
    イヴはその才能が評価され、Vogue の編集者やその他ファッション界の重要人物の仲介で、クリスチャン・ディオールに紹介されます。
    ディオールのもとで働き、1958年、ディオールの急逝後、わずか21歳で主任デザイナーに就任。
  • 独立とブランド創設
    ディオールを辞した後、1961年に自身の名を冠したオートクチュール・メゾン「イヴ・サンローラン」を設立。
    パートナーであったピエール・ベルジェなどと共にスタートしました。

2. ブランドの軌跡と革新 💼

2-1. リヴ・ゴーシュ(Rive Gauche)の設立とプレタポルテ革命

1966年、「イヴ・サンローラン・リヴ・ゴーシュ(Yves Saint Laurent Rive Gauche)」というプレタポルテ(既製服)ラインを設立します。
これが非常に革新的な動きで、高級オートクチュールだけでなく、より多くの人々が手に入れやすい形式でファッションを楽しむ道を広げました。

2-2. 著名なコレクションとデザイン

イヴ・サンローランのデザインには、現代ファッションの常識を変えたものが多くあります。次のようなものが代表例です:

  • スモーキング:男性のタキシードを女性用にアレンジしたジャケットスーツ。女性のフォーマル衣裳としての新しいスタイルを提案。
  • サファリルック:狩猟服やアフリカの探検衣装などからインスパイアを受け、実用性とエキゾチックさを備えたスタイル。
  • モンドリアンルック:抽象画家ピエト・モンドリアンの絵画をモチーフに、水平・垂直のラインと原色を用いたミニマルでありながらアーティスティックなワンピースやドレス。

2-3. 名前の変遷とブランド構造の変化

ブランドは時間を経て名前やライン、ロゴの使い分けなどを変えてきました。

  • 創業時は「イヴ・サンローラン(Yves Saint Laurent)」というオートクチュール主体のメゾンブランド。
  • その後既製服ライン(リヴ・ゴーシュ等)を展開。
  • 2012年、エディ・スリマンがクリエイティブディレクターに就任した際、ファッション部門の名称が「サンローラン(Saint Laurent Paris)」とリブランディングされる。これにより、よりシンプルでモダンな印象を前面に出す方向へ。
  • 一方、「Yves Saint Laurent Beauté」「YSL」はコスメ・香水などビューティー部門で使われ続けています。

3. 日本との関係と展覧会、新しい認知 📍

  • 日本での展開は早く、1962年に西武百貨店がオートクチュールを導入。1966年にはリヴゴーシュ商品が輸入され、販売されるようになります。
  • 1975年には来日してオートクチュールコレクションの発表も行われ、本格的に日本での店舗展開・ライセンス展開が進みます。
  • 最近では「イヴ・サンローラン展 時をかけるスタイル」が日本の国立新美術館で開催されるなど、文化的アプローチでも注目を浴びています。

4. イヴ・サンローランの美学と哲学 ✨

革新と伝統の融合

イヴ・サンローランの作品は「伝統を尊重しつつ、そこに新しいものを投げかける」アプローチが特徴です。

オートクチュールの技法、ドレスの細やかな裁断や縫製の伝統を背景に持ちながら、性別の常識を揺さぶるデザイン(女性のスーツなど)、既製服を高級ファッションとして日常に取り込む試みなどを重ねてきました。

ジェンダーレス・境界の打破

女性が男性のタキシードを着る、フォーマルとカジュアルの境目があいまいになる服、アートや異文化からインスピレーションを得るなど、イヴ・サンローランのデザインには既存の枠を壊すエネルギーがあります。

これは、今で言うジェンダーレスファッションや多様性を尊重するデザインの原点のひとつとも言えます。

色使いと素材感

原色や強いコントラストを用いるモンドリアンルックなど、色彩センスにも優れていました。
素材使いも多様で、毛皮、レース、シルク、さらに民族的・異文化からのインスパイア素材なども取り入れており、「見た目だけでなく、肌触り、光沢、重み」など五感に訴えるファッションを作り上げました。


5. 現代の「サンローラン/Saint Laurent」におけるブランドの姿 🕊️

5-1. クリエイティブディレクターの変遷

ブランドのデザインの色合いや方向性は、歴代ディレクターによって少しずつ変わってきました。

  • イヴ・サンローラン自身(1961年~1998年)…オリジナルのヴィジョン。〝大胆とエレガンス〟が同居。
  • ステファノ・ピラーティ(2004年〜)…クラシックさと現代性のバランスを取る試み。
  • エディ・スリマン(2012年〜2016年)…ブランド名を簡潔に「Saint Laurent Paris」にし、より若々しく、モダン、シャープな印象を強めた。
  • アンソニー・ヴァカレロ(2016年〜 現在)…よりしなやかさ、現代的なラグジュアリー感、女性らしさのある線の美しさを強めつつ、ブランドのアイデンティティを維持。

5-2. ロゴ、ネーミング、ラインの使い分け

  • ファッション(衣服・バッグ・靴・革小物など)は「Saint Laurent Paris」の表記を中心に。
  • コスメ・香水などビューティー関連は「Yves Saint Laurent」と「YSL」の名で展開。
  • ブランド名を改称した経緯には、時代に即したシンプルさ、若々しさ、モダンさを強調する狙いがあります。

6. 名作・アイコニックなアイテムたち 🕰️

どれも「ただ見た目がいい」だけでなく、ファッション史に影響を与えたものばかりです。

  • スモーキング・ジャケット(女性用タキシードスーツ) — 既成概念を覆したアイテム。
  • モンドリアンドレス — アートとファッションの融合。
  • サファリルック — エキゾチックさ+実用性。
  • その他、トレンチコート、コート類、パンツスタイルの導入など、時代を先取りするアイテム多数。

7. イヴ・サンローランの影響・遺産 🌍

ファッション界へのインパクト

  • 女性服における既存のルールを破る:男性的要素を女性の服に取り込む、パンツスーツを女性の正装にするなど。
  • プレタポルテを高級ファッションの主流へ導くパイオニアのひとり。
  • 美術・アート・文化との融合。例えば色彩や形の実験、異文化からのインスピレーション、日本の伝統など。

日本での受け入れられ方

  • 初来日は1963年。その後日本のファッション業界、美術界にも強い影響を与える。
  • 日本での展覧会「イヴ・サンローラン展 時をかけるスタイル」は、多くの人に再評価される機会となっています。

8. 現在・未来のサンローラン 🌟

  • ブランドはオートクチュール部門を2002年に閉じ、以後はプレタポルテやレザー小物、アクセサリー、コスメなどが中心となっています。
  • デザインの方向性もよりシンプルでモダン、そして若い世代にも響くスタイルへとシフトしています。
  • 今後は持続可能性(サステナビリティ)、ジェンダーレス、デジタルファッションなどの要素をどのように取り込んでいくかが注目されています。

9. サンローランをもっと楽しむヒント 🧭

  • 名前とロゴをチェック:「YSL」「Yves Saint Laurent」「Saint Laurent Paris」など、どの名前・ロゴが使われているかで製品ライン(ファッション/コスメ/アクセサリー)のヒントになる。
  • アイコニックアイテムを一点取り入れてみる:スモーキングジャケット、モンドリアンルック、またはバッグ・小物などでブランドの世界観を感じる。
  • 中古・ヴィンテージで探す:過去のコレクションや限定品などは中古で良い状態のものが手に入れば、価格も抑えめで楽しめる。
  • 展覧会や本で知識を深める:日本でも展覧会が開催され、資料本も多数。歴史や背景を知るとアイテムを見る目が変わる。

結びに

イヴ・サンローランというブランドは、ただのラグジュアリーファッションブランドを超えた存在です。「モードの帝王」と呼ばれるゆえんは、見た目の美しさだけでなく、既成の枠を壊してきたその実践と影響力にあります。

「イヴ・サンローラン=Saint Laurent」という名前、アイコニックなデザイン、革新的な発想、そしてファッションへの愛。これらは今も多くの人にとって憧れであり、学びであり、刺激です。

もし興味が湧いたら、ぜひブランドの歴史を感じられるアイテムや展覧会、デザインを探してみてください。それぞれの時代のサンローランが、あなたのファッションにも新しい視点をくれるはずです。


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