世界の古着文化とそのポジション

ショップに関して

〜国ごとに違う古着の意味と未来〜

こんにちは、Redhurlのまさきです!

古着販売をしていると、時々ですが外国籍のお客様からの問い合わせがあるんです😄

その時、思ったのが海外で「古着」はどのように受け入れられているか❓

ちょっと、疑問に思ったので調べてみました💭


古着というと、日本では「おしゃれで個性的なファッション」として楽しまれることが多いですよね。
下北沢や原宿の古着屋を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。

しかし、世界に目を向けると、古着は単なるファッションを超えて「節約」「社会貢献」「文化」「環境配慮」「生活必需品」など、国や地域ごとにまったく違う役割を担っています。

この記事では、世界の古着文化を国別に紹介しながら、各国で古着がどのように受け止められているのかを徹底解説します。


🇺🇸アメリカ:スリフトショップとサブカルチャーの象徴

アメリカの古着文化は「スリフトショップ(Thrift Store)」に象徴されます。
Goodwill や Salvation Army などの大手は全米に数千店舗以上を展開し、誰でも気軽に安価で衣料を手に入れられる存在です。

特に大学生や若者にとってスリフトは「おしゃれの入り口」であり、「自分だけの掘り出し物を探す宝探し」のような感覚で親しまれています。

また、アメリカはヴィンテージ古着の本場でもあります。
リーバイス501やチャンピオンのリバースウィーブは世界的に高値で取引され、ファッション投資の対象にもなっています。

  • 印象:「安くてユニーク」「掘り出し物」
  • ポジション:サブカルチャーやDIY精神と深く結びつき、若者文化の象徴

👉 つまりアメリカでは、古着は「節約」と「文化表現」の両方を兼ね備えた存在なのです。


🇬🇧イギリス:チャリティショップ文化と社会貢献

イギリスは「チャリティショップ文化」が根付いた国。
Oxfam、Cancer Research UK、British Heart Foundation などのチャリティ団体が運営する古着店が街の至るところにあります。

ここでは、寄付された古着を販売し、その利益を福祉や研究活動に充てる仕組みが確立。
古着を買うことが、そのまま社会貢献につながるため、多くの人が日常的に利用しています。

さらにイギリスは、モッズやパンクなど、1960〜70年代にロンドンから世界へ広がったファッションカルチャーの発信地でもあります。
そうした背景から、古着が単なるリユース品ではなく、カルチャーを体現するアイテムとして評価されるのです。

  • 印象:善意の循環、社会貢献
  • ポジション:チャリティの一部であり、同時にファッション史の一部

👉 イギリスにおける古着は、「意識の高さ」と「文化的な深み」が共存しているのが特徴です。


🇫🇷フランス:蚤の市とハイブランドのセカンドライフ

フランスの古着文化を語る上で欠かせないのが「蚤の市」。
パリ郊外のクリニャンクールは世界的に有名で、ヴィンテージ好きの聖地となっています。

フランスの古着市場は幅広く、古い作業着や軍物から、シャネルやディオールなどのハイブランドまでが並びます。
「新品ではなく、歴史をまとったアイテムを選ぶ」という感覚が強く、ファッション愛好家にとっては宝探しの場です。

また、サステナブル意識が高まる昨今、フランスではブランド公式もセカンドハンド市場に参入。
ヴェスティエール・コレクティブのような中古高級ブランド専門ECも盛況です。

  • 印象:おしゃれでクリエイティブ、文化体験
  • ポジション:古着=センスの表現、ラグジュアリーと日常の融合

👉 フランスでは、古着は「ファッションアート」として位置づけられているのです。


🇩🇪ドイツ・北欧:サステナブルの象徴

ドイツや北欧諸国は、古着文化とサステナブル意識が密接に結びついています。
ベルリンやコペンハーゲンではフリーマーケット(フロー・マルクト)が盛んで、再利用やリサイクルがライフスタイルの一部となっています。

「環境のために古着を選ぶ」という考え方が浸透しており、ファッション消費の仕方にも変化が見られます。
大量生産・大量消費に対するアンチテーゼとして、古着は「持続可能な選択肢」として積極的に選ばれているのです。

  • 印象:環境意識の高さの象徴
  • ポジション:ライフスタイルに根ざしたサステナブルファッション

👉 北欧の古着は、エコや倫理的消費を実践する人々にとって欠かせない存在です。


🇰🇷韓国:K-カルチャーと融合した古着ブーム

韓国では、ソウルの弘大や東大門に古着ストリートがあり、若者を中心に人気を集めています。
90年代や2000年代のファッションを再解釈した「リバイバル古着」がトレンド化し、K-POPアイドルの衣装やSNS発信を通じて広がっています。

リメイクやユーズドミックスコーデも浸透し、古着が「新しいファッション表現」の一つとして受け入れられています。

  • 印象:トレンドでおしゃれ、SNS映え
  • ポジション:カルチャー発信の一部

👉 韓国における古着は、もはや単なる中古品ではなく「クールなファッションの選択肢」となっています。


🇨🇳中国:若者を中心に広がる新しい市場

中国では、従来「中古は縁起が悪い」という文化的背景がありました。
しかし近年は大都市の若者を中心に古着人気が高まり、上海や北京にはヴィンテージショップが急増しています。

SNS「小紅書(RED)」での古着コーデ投稿が拡散し、Z世代の間では「個性を表現する手段」として注目されています。
富裕層の間ではラグジュアリーブランド古着の需要も高く、輸入古着市場が急速に拡大中です。

  • 印象:新しいライフスタイルの象徴
  • ポジション:個性と富裕層向けマーケットの両立

👉 中国の古着は、まさに「成長中のカルチャー市場」といえるでしょう。


🇰🇪🇬🇭🇳🇬アフリカ:生活を支える輸入古着市場

ケニア、ガーナ、ナイジェリアなどでは、欧米からの輸入古着「ミトンバ」が庶民の衣料を支えています。
市場や露店で山積みにされた古着は、安価で日常着として流通。

しかしその一方で「先進国が衣料廃棄物を押し付けている」という批判も存在します。
安価な古着が流入することで、現地の衣料産業が打撃を受けているのです。

  • 印象:生活必需品
  • ポジション:経済を支えるが、社会課題も伴う

👉 アフリカの古着は「生活のリアル」を映し出す存在でもあります。


🇯🇵日本:ファッションとサステナブルの両立

そして我が日本❗️

日本の古着文化は、1990年代の「アメカジブーム」をきっかけに大きく発展しました。
原宿や下北沢の古着屋は若者文化の発信地として機能し、今では世代を超えて支持されています。

  • 印象:おしゃれ、個性、ファッションの一部
  • ポジション:節約やリユースではなく「こだわり」としての古着

近年はサステナブル意識の高まりもあり、古着は「環境にやさしい選択」としても注目されています。
日本独自の古着文化は「ファッション性」と「リユース意識」の両立が特徴的なのです。


まとめ:世界での古着の意味は多様

古着の印象やポジションは、国ごとに大きく異なります。

  • アメリカ:掘り出し物、若者文化
  • イギリス:チャリティと社会貢献
  • フランス:おしゃれと文化体験
  • ドイツ・北欧:サステナブルな選択肢
  • 韓国:トレンドとSNSカルチャー
  • 中国:若者文化と新しい市場
  • アフリカ:生活必需品と経済課題
  • 日本:ファッション性と環境意識の融合

つまり古着は、「安さ」「文化」「社会貢献」「環境」「生活」 など多様な意味を持つ存在。
そして未来に向けては、サステナブルファッションや循環型経済の観点から、ますます重要性を増していくでしょう。

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